旧サボア公国

自然と中世の街並みが融合する地

現在はオートサボア県、サボア県そしてドフィネー県の3つに分かれていますが、元々この地域にはサボア公国という一つの国でした。サボア公国は時代によってフランスと同盟関係を結んだり敵対関係にあったりしました。

シャモア(アルプスカモシカ)

この地方では山の景色はもちろん、川や滝、もみの木林があり、シャモア(アルプスカモシカ)やアルプスマーモットなどの野生動物の住処となっています。

  • 子ヤギ
  • アルプスマーモット
  • アルプスの花々

山の楽しみはの一つは仲間と食べる食事ですね。この地域ではチーズフォンデュやタルティフレットを始めとした、地元のチーズ、生ハム、ジャガイモ、ソーセージをふんだんに使った料理が有名です。

他にも川魚や湖魚なども美味しく味わえます。また山料理に最適なワインも生産されています。ここで生産されるサボアワイン(赤・白)はローマ時代より知られており、現在ではシナンやアプルモンとして原産地名にもなっています。

レマン湖

北部にあるレマン湖はスイスとの国境に位置しており、14世紀頃からの街並みを残しています。また天然ミネラルウォーターエビアンの採取元であるなど綺麗で豊富な水資源があり、19世紀の始め頃から湯治場としても有名になりました。これらの施設ではベル・エポック時代の建物を利用しており、古き良き時代にタイムスリップしたかのような経験を味わうことができます。

そこから南へ行くとまた二つのアルプスの有名な湖、アヌシー湖とブルジェー湖に辿り着きます。

アヌシー -フランスのヴェネツィア-

山に囲まれたアンシー湖は趣があってデペイズマンを感じられる場所です。また自然を感じながら湖の周りを散歩するのも、遊覧船で風を感じながら山の景色を眺めるのも間違いなくアヌシー湖での忘れられない一時となります。

中心にある古い町並みを歩けば、建物から歴史の一部を垣間見ることができます。この地域は先史時代にはすでに人が住んでいたことがわかっています。

ローマ時代には人口は二千人を超え当時は大都市として栄えており、13世紀から17世紀末頃まではサボア公国内にあったジュヌヴォワ伯爵領の首都として機能していました。伯爵の住まいであった壮大なお城は現在も残っています。アヌシー湖からはレ・ティウ川とレ・ヴァセ川という小さな川が街中に向かって流れています。中世の街並みと小川の風情ある景色からアヌシーはサボアのヴェネツィアと呼ばれています。

ブールジェ湖 -フランス一大きな湖を楽しむ-

そこから西南へ50km位行ったところにあるブールジェ湖はフランス一大きい湖であるだけでなく、自然の美しさに溢れた場所です。湖は山の斜面に囲まれていて、水は美しくブルーに澄んでいます。また湖でありながらビーチがあり、有名な詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌはこの温暖な気候とマストのなびく音が響く港からインスピレーションを受け、このロマンティックな雰囲気を作品作りに生かしていました。長い歴史があるエクス・レ・バンは昔から湯治場と水泳場とで知られています。ローマ時代に温泉だった部分は今でも見学することができます。

湖の横には12世紀頃に建てられたオートコンブ修道院があり、歴代のサボア公国の王族達42人が眠っています。1983年に亡くなったサボア系のイタリア最後の王様、ウンベルト二世もこのロマンティックな場所を自分の埋葬場所として選びました。修道院の教会の中では300の大理石や木材、石像などの彫刻を見ることが出来ます。

そこからさらに数キロ南へ進むと、ボージュ山の石灰岩絶壁のふもとにあるシャンベリーに着きます。